愛のこどもたち
まんが王国にて購入しました。
『愛のこどもたち』榎本由美
・小さな手の記憶
子どもを無くした母親が、立ち直っていく様子が書かれています。
・私には愛せないものがある
育児によって自分の生活も仕事も失ったと思い込んだ母親が子どもを恨み、ノイローゼっぽくなってしまうのですが、子ども自身に救われるお話です。
・ダメ男
ダメな夫に振り回されるダメな妻でしたが、息子・・小さなナイトの存在に気付き、立ち直っていく物語です。
・ひとりぼっち~空の巣症候群
可愛かった子どもも中学生、何を考えているかわからない。子どもを信じることの大切さを教えてくれます。
・晴れた日には陽だまりで
ある保育園のママから羨まれてしまい、色々と嫌がらせされてしまいますが、間一髪。破天荒なママの明るいお話です。
・ネグレクトの子
クラスにいる、何日もお風呂に入っていない女の子。ある日お誕生会に呼んであげ、お風呂に入れてあげ、女の子たちの輪に入れてもらったら、初めて感情を見せました。
・その日のために
医者のせいで子どもを無くした母親の、復讐劇です。
・悠紀那お母さんのお腹に戻ってきてね。
作者さんの、死産エッセイです。
基本的に、しんどいエピソードの中でも希望が見える設定になっていて、泣けました。
特に、2話目の育児の閉塞感というか孤独感みたいなものがビシバシと伝わってきて。唯一経験のある話だったからでしょうかね。
あとは、子どもを無くしたらこんな風になれるかな・・いや、なれないなーなんて想像しながら。
全部読んで思ったことは、子どもとの今を大切にしようってことです。
買って良かった。